真実と幻想とが交錯する世界を行き来し、危険な敵と企みを胸にした冒険者と渡り合う。
記憶の欠片の背後で人知れず埃を被った物語を解き明かそう。
夢の中で別れた君を探している。君を呼ぶ声も徐々に海に消えていく。
君と僕の微笑み、駆け抜ける列車の中で過ごした時間もまた、すべて空の彼方に融けていく。
時計の針は時を刻み、観覧車は夜空に煌めく。
君の後ろ姿と微笑みは僕の想いと共に、爛漫と輝く星空に刻まれる。
銀鈴の唄が耳元で流れ、君との日々も数えきれない。
あの翠星の花火が色とりどりであるように、時間そのものが煌めくように。
星の瞬きが消え失せるまで、この一瞬を心の奥深くに焼き付けたい。
スズランの花が咲くあの場所を、永遠に忘れる事などないだろう。僕は君をずっと待ち続ける。